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保険金トラブルに注意!

アパート経営News!

2022.05.20

保険金トラブルに注意!

今回のお話は身近にあった大家さんの話です。「アパートの修理を保険で直そうと思うんだけど、相談に乗ってくれる?」とのことでお話を聞きました。この保険というのは建物損害保険、いわゆる火災保険です。いろいろ聞いていくうちにわかったのは、
①自宅の修理についての保険金が下りていて、業者の工事が終わっている。
②アパートの保険金も下りていて、その工事をしようか迷っている。
という状況でした。

時系列で整理しますと、大家さんの知人Aさんに紹介された工事業者Bの主導で自宅の修繕を保険でやりませんか?と持ち掛けられ、自宅の外部修繕を保険申請ありきで行ったそうです。この修繕が本当に必要なものだったかどうかは不明です。
その後、自宅の保険金はいくらか下りていて、工事代金としてほぼ全額を支払っていました。
その後、アパートの外部修繕も保険を使いましょうと持ち掛けられ、保険申請した後、保険金が下りていました。ここで不安を感じた大家さんに私が呼ばれたわけです。業者の調査資料を見たところ、工事自体は不要なモノでしたので、断っていいと思いますよ。とお伝えしたところ、工事キャンセルの場合はサポート料12万円を支払えと言われているとのこと。これについては保険申請の調査依頼書というモノにそのような事項が明記されており、そこに名義人自身が署名捺印をしてしまっていたのです。しかしながら本人はそこまで細かく見てはいなかったようでした。

私は、このことを知り合いの弁護士に相談しました。
結論としては、法的措置として12万円を支払わなくても良いようにできる可能性はあるが、そのための弁護士費用として、少なくても10万円ほどは必要だということでした。このことから今回のことを弁護士に依頼する経済的合理性は見込められず、そのまま支払って縁切りしてしまうのが一番いいのではという見解でした。
その後、大家さんはサポート料12万円を支払い今回の件は終了しました。

今回の事例から皆さんにお伝えしたいことをまとめていきます。
①何かあるとお金が絡む知人に気を付ける。よくよく聞くと、大家さんは知人Aから過去、いろいろモノを進められて購入していたそうです。おそらくその知人はいくつかのコミュニティで似たようなことをして、紹介料等を受け取っていたことでしょう。いわゆるマルチ商法です。

②保険金だけで修理費が賄えるとは限らない。途中キャンセルした場合のサポート料に注意。工事が100万円かかるとして、保険金が50万円下りたとします。保険申請の審査は保険会社が行いますので、申請額が全額下りるとは限りません。当然残りの50万円は実費負担となります。話が違うとキャンセルしようとしても事前の申請依頼書にキャンセルの場合のサポート料等の記載があると下りた保険金の30~50%も取られることがあります

③保険金詐欺に加担したと見なされる場合がある。保険が下りるものは基本的に外的要因(台風、落雷、火災等)によって被害が出たものだけです。経年劣化はそもそも保険会社の審査で弾かれます。問題はわざと破壊し、それをあたかも台風などが原因として保険申請した場合は保険金詐欺に当たります。このような行為をする悪質な業者もいます。

④保険金ありきで営業してくる業者は関わらない。そもそも論ですが、入口が保険金で~などと話してくる業者は問答無用で追い払ってください。これが一番の対策です。

⑤既に被害にあわれている場合は弁護士や消費者センター、信頼できる第三者に相談してください。

⑥正しい保険金の使いかたとは?
次回に続きます。
早く知りたい方、保険活用のご相談がある方は三河屋本舗へご連絡ください。

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