受水槽のタイプは大きく３タイプに分かれます。
①地面に設置してある受水槽…受水槽に水を貯めてから加圧ポンプで各階まで水を圧送する仕組みです。
②高架水槽…①に加え、屋上にも受水槽があるタイプです。ポンプで高架水槽まで水を送り、貯蔵し、重力によって階下に水を送ります。マンションなど4階建て以上の高層住宅に見られる仕組みです。
③マメタンク…浴槽くらいのサイズで、一つのタンクで一部屋のみに水を圧送する受水槽です。小さな加圧ポンプとセットになっています。3，4階建てで戸数が少ない建物の3階、4階の部屋のみのために設置されています。

いずれのタイプの受水槽でも飲用水を貯める設備である以上、放置しておけば細菌が発生します。受水槽清掃作業では、「清掃・点検・水質検査」の3工程を行います。「清掃」では受水槽の水を抜き、中に入って洗浄します。「点検」では全体的に異常や劣化している部品がないか確認します。タンク内に電極棒やボールタップという水位調整を行うための部品がありますが、数年に一度くらいの頻度でこれらの交換も行います。「水質検査」では細菌の検出が規定内であるかを検査します。定期的にメンテナンスを行うことで様々なトラブルを防ぎやすくなりますので、これらの設備がある物件のオーナー様は必ず定期清掃を行いましょう。

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